船井電機に関する、重要な情報だけを、抽出してみます。
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■2021年の船井電機をTOB:
秀和システムHDが船井電機を買収した後、船井電機の資金の流れは、一般には理解されないでしょう。
船井電機は、2021年に秀和システムHDのTOB(株式公開買い付け)を受け入れて上場廃止となりました。
その後、秀和システムHDの上田智一社長が、船井電機社長に就任しました。
秀和システムHDは、船井電機を買収する資金のうち180億円を銀行から借り入れで調達する際、船井電機の定期預金を担保にし、船井電機に保証させるかたちにしていた。
LBO(レバレッジド・バイアウト)と呼ばれる手法だが、最終的に担保は銀行に回収されている。
2023年、秀和システムHDは、船井電機の持ち株会社として船井電機HD(現FUNAI GROUP)を設立しました。
同年に、船井電機HDは、脱毛サロン・ミュゼプラチナムを買収しました。その後、ミュゼプラチナムへの資金援助が原因で船井電機には33億円の簿外債務が発生します。さらに船井電機は船井電機HDに多額の貸し付けを行い、焦げ付きが発生していました。
■12月3日付「朝日新聞」記事から。
2024年9月に船井電機社長を退任した上田智一氏が、退任直前に同社の経営権を1円でファンドに売却した。
さらに上田氏と同氏が所有する会社が船井電機から借りていた11億円超の返済を免除する旨もファンドとの間で取り交わされていたらしい。
上田氏は、うまく、売り抜けましたね。
いったい何が起きていたのか。
M&Aに詳しい金融業界関係者はいう。
「最近、大手・中堅の仲介会社が特定のストロングバイヤーに対し、潤沢な現金を持っている会社を買い取る話を持ち掛け、買った側はすぐに現金を抜いてどこかに消えるという事例が増加しています。
船井電機もその被害にあったようにしか見えません。
ただ、会社規模がとても大きいことに加えて、M&A界隈では有名なある企業も絡んできたりして話題になっていましたが、経営者が1円で経営権を譲渡したという話には『そんな手があったのか』ととても驚きました。
■FACTの記事より 2025年1月号 BUSINESS
https://facta.co.jp/article/202501004.html
「船井電機」倒産の暗部/いわく付き医療法人「成守会」に溶けた巨額マネー
退職金代わりなのか。船井電機から足抜けした上田智一前社長の手許には「成守会」が今なお温存されている。
今から1年余り前の2023年11月13日、東京・東日暮里の医療法人「成守会」で突然の理事長交代劇があった。
外部からやって来た新理事長の名は上田佳恵氏――。
船井電機が破産に至る原因を作った張本人、上田智一前社長の妻である。
上田氏本人も常務理事に就任。同時に理事へと名を連ねた公認会計士の中村肇氏も、船井電機や、その経営混迷の元凶となった脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の買収に深く関与した1人だ。
成守会は、日暮里駅近くに8階建ての建物を構える「はせがわ病院」(86床)と、台東区松が谷にある「成守会クリニック」の2施設を運営する。
日本医科大学の系列を強みに人工透析患者の受け入れを広く行っており、本来なら安定した医業収入に恵まれているはずだった。しかし、創設者の長谷川潤氏(21年1月まで理事長)は多摩地区での医療モール運営などに手を広げ、杜撰な経費支出も嵩み、それら ………
■2024/12/26の日経新聞から
■2025/1/9 21:34 産経新聞より
https://www.sankei.com/article/20250109-D4VDJEEDFRO3RB6Q3ZW65ZOVSE/
破産手続き中の船井電機(大阪府大東市)の上田智一前社長が、経営権を1円で譲渡した契約に違反があったとして、経営権を持つ会社の株式譲渡などを禁止する保全命令の仮処分を東京地裁に申し立て、認められたことが9日、分かった。上田氏側は船井親会社の「FUNAI GROUP」(東京)に、債権者として東京地裁に民事再生法の適用も申請した。
保全命令の決定は昨年12月27日付。経営権は、東京のファンドに昨年9月27日に譲渡した。契約では、経営権を持つ関連会社の株式を1円で売る代わりに、上田氏が個人で保証した債務をファンド側が引き取るとしていた。経営権を持つ会社の株式は現在、さらに別の会社に譲渡されている。
上田氏は「個人保証は引き取られなかった上、ファンドは株式を即日500万円で転売した」として、詐欺による契約取り消しを主張している。
上田社長は、
それなりに、会社の業績改善を試みたけど、成功しなかったとも言えますね。
今後、もっと面白い記事があれば、追加します。